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WEAKLY TARANCOSTAGE

お芝居の話 1996

芝居マニアでなくても楽しめる芝居が好きだ。

目次


演劇集団キャラメルボックス 「不思議なクリスマスの作り方」

 チャーリー・ブラウンはいじめられっ子?
 クリスマス・イブのデパートの中。突然停止したエレベーターに閉じ込められたのは、プレゼントを買いにきた恋人たちや、サンタクロースの衣装を着るはずだったアルバイトの学生や、ひたすらマンガを読み続ける少女。そのマンガの中では、スヌーピーやルーシーや、チャーリー・ブラウンが新しいクリスマスのお芝居を準備していた。
 三つのストーリーが絡み合っていて、キャラメルにしては複雑な構造だ。それでも難解という訳ではない。いや、やはり最後の部分は難解といえるかもしれない。つまりちょっとわかりずらかった。
 前回公演に引き続き、菅野さんがうまいです。なんか一皮むけた感じ。セリフの一言ひとことに引き付けられます。
 劇中劇の形で上演される「もうひとりのサンタクロースのもうひとつのクリスマス」はぜひ独立したお芝居として見てみたい。

1996/12/13(taranco)

惑星ピスタチオ「Believe」

 歴史は変わるもの。それでいいじゃないか。
 落雷のエネルギーでタイムスリップした未来の家に忍び込んだ織田信長と豊臣秀吉。彼らはそこで歴史の参考書を見つけ、本能寺の変について知ってしまう。それは歴史がダイナミックに動きはじめる瞬間だった。
 タイムパラドックスって、僕にはよくわからない。歴史が未来からの影響でどんどん変わっていったっていいじゃないか。なんて、疲れがたまっているので、今回は十分に芝居を楽しむことができなかったのでした。でも寝させてくれるようなタルい芝居ではありません。

1996/11/23(taranco)

演劇集団キャラメルボックス「風を継ぐ者」

 上川隆也が帰ってきた。だからパンフには、写真がいっぱい。
 立川迅助(今井義博)は新選組に入隊後、持ち前の足の速さを買われて、伝令として活躍するようになる。彼は真っ正直で、走ることしか知らない男だ。そんな彼の姿に、物書きを目指す隊士、小金井兵庫(西川浩幸)は少しずつ興味を覚える。迅助は沖田総司(菅野良一)が病気だと知るや、自分の親戚の医者を彼に紹介する。そこには、女医、つぐみ(岡田さつき)がいた。
 主人公の迅助とその友人、小金井はいつもどおりだから置いといて、今回心を打つのは沖田総司だな。奥行きのある役だし、悲しいくらい正直だし。上川隆也さんの土方歳三は、テレビでしか彼を知らない人には意外だったかもしれない。けっこうはまってて、貫禄もあって良かったのでは?

1996/09/14(taranco)

惑星ピスタチオ「RECONQUISTA」

 耽美派といってもピスタチオ。やることはやるのだ。
 茉莉子(遠坂百合子)が転校してきた全寮制の女子校では、生徒たちの最大の関心事は他人の秘密だった。もう一人の転校生苑子(平和堂ミラノ)の秘密を探ることに他の生徒たちは躍起となる中、茉莉子は苑子の秘密を知ってしまう。
 見所は回廊のシーンとラストの10分。特に回廊は、すべてがマイムと照明だけで表現されるのに、ため息が出るほどの美しさ。まさに耽美派。

1996/07/20(taranco)

風琴工房「人魚の箱船」

 内田久美子さんは風琴工房1993年作品「ユダの食卓」にも出ていたんですね。
 霞と零(ぜろ)は途中で終っている物語の続きを手に入れるために、雨の降り続ける場所の中へと入っていく。そこでは霧笛と雫が酸性の雨を浴びながら、互いの心を求めていたのだ。
 難解に作ってありますが、あるがままに受け入れてしまえば、それほど頭を抱える必要はない芝居でした。僕は詩森ろばさんの書く可憐な少女が好きなので、それさへ観れれば満足。その少女・雫を演じていた内田さんは素敵な演技で、僕はとてもうれしかった。
 そんな単純な客なので、抽象をめぐるシンポジウムには参加しなかった。

1996/07/20(taranco)

CURATE246-T「バイブ」

 西牟田恵さんの芝居を観るようになったのは、何がきっかけだったろうか? たぶん自転車キンクリートに客演した彼女を観たのが最初だろう。
 梅津、豊原、桜田(明星真由美)の三人の所へ鬼頭(西牟田恵)がやってきて、現金強奪を持ち掛ける。三人は鬼頭に弱みを握られているため、誘いを断れないのだ。城島(高田聖子)は四人の楽しそうな会話を盗み聞きし、自分も仲間に入れてくれと頼み込む。お調子者の城島を含めることに四人は不安を覚えるが、問題はもっと別の所にあったのだ。
 これは「マニアでなくても楽しめる芝居」の一つだな。プラチナペーパーが企画してる芝居はたいていそうだよな。テレビドラマにしても立派に成り立つと思う。もちろん、演出はそれ向けに変えなきゃならないだろうけれど。
 最大の問題はですね、客席に赤ん坊がいたということだ。当然、泣くわけ。これはちょっと困りものだなあ。子供を預けられる施設の問題とか言い出すと、社会問題になっちゃうし。ニフティのFSTAGEでも覗いてみようかな。何か話題になっているかもしれないし。

1996/07/13(taranco)

カムカムミニキーナ「波紋亭」

久しぶりのお芝居。しかも初見。期待に胸ふくらませて、池袋まで出かけた。
いやあ、勢いのある芝居だなあ。セリフのテンポの速さと巧みな言葉遊びがなんか懐かしい。残念なのはセリフが聞き取りづらかったこと。スピーカがうるさかったわけでもないのに、時々聞き取れないことがあった。
物語りは南北朝を背景にした、雲の話。いろいろな要素が言葉を介して結びついていて、おもしろかった。

1996/06/08(taranco)
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